でめりんのおぼえがき

ゲームと育児の話中心に色々目に留まったことなど。長文病です。 たまにお絵描きも

コウノドリ ドラマ版最終話感想  生まれてきたことの意味

さて、ドラマ版のコウノドリ、初回から毎週かかさず観てきましたが
今週でとうとう最終回を迎えましたね。
下町ロケットも明後日で終わりだし、ドラマって全10回が普通なんですね。
そんなもんだったかなあ…昔観てた時は数えたりしてなかったからなあ。

今回は染色体異常(18トリソミー)の赤ちゃんとなかなか会う勇気のない夫婦の話、
入院中突然の心配停止からの死線期帝王切開をやる話でした。
コミックスですと染色体異常は7巻、死線期帝王切開は9巻で取り上げられています。
ただ、今回は設定や断片的な名セリフだけを借りた
ほぼドラマ版のオリジナルシナリオとなっています。

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そして今回は、登場時からちょくちょく姿を見せていた
もはやドラマ版オリジナルキャラと化してしまった感のある
小栗旬演じるシングルファザーの永井さんと、母を自分の出産時に亡くした芽依ちゃんの存在が
ある意味コウノドリのひとつの本題である、サクラのアイデンティティにまで踏み込みます。

これまではどうしてここまで永井さんをちょくちょく挟むんだ?ゴリ推しなのか?とか
考えていたんですけど(まあそれもあるんでしょうが)
同じように出産時に母を亡くしたサクラが、その時に不在だった父親が
自分の事を知ったらどう思われるかがわからないと語り
父親としての回答を永井さんに求めた時、ああ、そのために
今後もずっと姿を現すことのないサクラの父親の心境を想像するために
永井さんを出し続けたのかなと思いました。
…とはいえ永井さんとサクラの父親では大違いなケースだろうという気もしますけど…。

実際はサクラは、不倫の子でした。父親は妻帯者でありながら
サクラの母親と交際し、別れた後に母親が妊娠した事を知らされずじまいなようです。
そうなると当然、亡くなったことも知らないんだろうな。
「(サクラが産まれた事を父親が知れば)きっと喜んだと思いますよ」と永井さんは言いましたが
父親が、本来の奥さんとサクラの母親のどちらを本当に愛していたのかによりますね。
普通に考えれば喜ぶとは対極の感情になる気がします、父親の家庭にすでに他の子がいた場合は。
逆に父親の本来の奥さんが不妊だった場合は確かに喜んだでしょうが
奥さんの立場に立てばこれ以上のキツい事態もない。
うーんどっちにしても心の底からハッピーとはいかないですね。

サクラは親の事を知らなかったにせよ優しい育ての親たちに恵まれて
りっぱな大人に育ちましたが、やはりこの事実を、
許されない関係のもと産まれたという事を知ったら辛いでしょうね。
祝福されない生まれを知るのと、自分が何者なのかわからないままでいるのとは
どちらが不幸なのだろう。

ただ、直接ひとりで自分を産んだのはあくまで母親だから
母親が自分の命と引き換えてでも自分を産む事を選んでくれた、という愛を
根底に感じていさえすれば
それだけでも自分を粗末にしないで生きていけるんだと思います。
母親の血を引く自分が生きていくことが、母親を生かし続けることでもあるから。
ドラマ版コウノドリ最後のメインテーマは、「命のバトン」でした。

 

優しい父親も、ひどい父親も、そして自分の存在すら知らない父親も
色々いると思いますが、母親だけは子供の存在から目を逸らせないし忘れようもないですよね。
自分のお腹に一年近く宿って、自分でお腹を痛めて産むわけだから。
なのでどうしても子供の信頼とか心の置き所も本能レベルで母親寄りになってしまうのかな。

そう考えると永井さんはじめシングルファザーはシングルマザーより
色々難しそうですね。
ただ永井さんの場合は、芽依ちゃんは最初から母親を知らないですし
BABYの計らいで芽依ちゃんを実家に預けず自分の手で育て続けると誓ったので
母親の事を知りたいと思う時が来るにせよ、基本父親一番な子になってくれると良いですが。

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染色体異常…私は二人目の時に羊水検査をしました。ちょうど去年の今頃ですね。
一人目の時でも35になってからの出産だったので、希望すればできたのでしょうが
不妊期間が長くて、そんなことを考える余裕は…なかったわけではないですが
せっかくの命、生まれればなんでもいいという気持ちがあったのは否めません。
対して二人目では検査を受けている。もちろん心構えとか準備のためではありません。
一人目が苦労する未来にはしたくないというのもありますが
自分たちも肉体的にも精神的にもきつい、だけど一番の理由は
すでに一人目はいるから、なんだと思います。
一人目はいるから二人目は選ぶなどという初心を忘れた贅沢。傲慢。
そんな罪悪感には、結果的にシロで一人目以上に健やかな子に恵まれた今も
常に苛まれ続けています。
私でこれなら、クロで決断を下した人の罪悪感や悲しみは一体どれだけのものなのか。

もちろん一番重いのは、
実際に生まれてから出生前検査で調べられたような項目の異常が出てきた場合の
今後一生かかる心理的肉体的負担だと思っていますが。

そろそろ、あと数日でうちの兄夫婦の出産予定日なんですが。
当然私の年齢よりも上なわけで、結婚は早かった分私よりも長く不妊に苦しんできました。
で、これまでは私が妊娠したら出生前検査は受けるべき、自分の周りも皆受けてる、と
語ってきたのに(私も元よりそのつもりだったから構わなかったけど。
むしろ逆にどんな状態でも自然を受け入れろ、命は尊い、と押し付けられるより良かった)
いざ自分がとなると羊水検査の流産リスクとかせっかくの初めての子を失うことへの恐れが勝ち、
検査を受けずにどんな子が産まれても受け入れる…という結論を出したということです。

と、元々の考え方が揺らいでしまうくらい、子供を持つ当事者になると
色々複雑な感情を覚えるんですね。
まあ、どう転んでも障碍の問題については悩む、という事が言いたかった。

今回のなかなか面会に来られない夫婦は、きっと事前に検査も取り決めもしていなかったのだと
思いますが、なんかまた父親が目を逸らしている話でしたね…
さっきも書きましたが、やはり実際に肉体レベルで関わっている母親ほど
当事者意識が持てない感じがあるんですかね。
最後の方はちゃんと面会に来て、赤ちゃんに触れたタイミングで
自覚が芽生えたような演出をしていたように思います。
父親は赤ちゃんが生まれてからでもいいから、とにかく早く触れて体温を感じるのが
当事者意識を持つには一番ですね。

それにしても今橋先生はほんと的確かつ態度がマイルドですよね。
最初ただのおっさんやなと思ってたのにだんだんイケメンに見えてきたわ……
やっぱ大人は中身なのだな。

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死線期帝王切開はすさまじかったですね。
1分で赤ちゃんを出して…ってすばやいな。親も医師の声など聞ける状態にないのに
それでも取り出せば「おめでとう」の言葉を欠かさない
これは何かそう言う合図とか礼儀とか、ルール的なものがあるのかな?

どうやら根本的な原因には代々の遺伝的素質があったみたいですが
結局子宮が心臓部まで圧迫してたってことでいいんですかね?
あんな、なんでもなかったのがいきなりばたっと倒れたら
誰も見てなかったらやばいですよね。
普通はそういう持病は事前にわかっていて対策がとられるんでしょうけど……

芽依ちゃんのバースデーライブが中断されるタイミングかと思って最初焦りましたよw

ラストの、病院のクリスマスツリーのとこで演奏するシーンよかったですね。
自分の出自が定まらないサクラの一番の支えになっていたのは母親よりもむしろピアノなんだろうな。
喜びも怒りも悲しみもぶつけさせてくれる存在。
小学生くらいの子供たちも多くいたけど、あれは上の子なのかなあ。
秋に始まるドラマはクリスマスシーズンに終わるから
その頃はクリスマスの雰囲気を演出したシーンを入れる気がします。いいですね。
BABYの正体を明かしてあのカツラで演奏するのかと思ったけど、
さすがにそれはなかったですね。
でも、ふつうにピアノ弾いてもばれなくて、ただのピアノの巧い人という認識なだけなら
やっぱり初回感想に書いたとおり、BABY内緒設定はなくてよかtt

 

四宮、つぼみちゃんの件を受けて、病気の子供と関わろうとしない父親に
きちんと言いたいことをはっきり伝えられた(そして父親は来た)ことで
スッキリしたのか、ラストの方は笑顔が多かったですね。
っていうかちょっと笑いすぎじゃないですかねあなたww

で、この四宮の役をしている星野さんが今週のTV.Bros.(旦那が買ってきた)に載ってて
私そこで初めて本業が歌手とかなんとかを知りました。
見ればこの方が今年この雑誌の表紙を飾った数最多とか。
四宮しかしらんかった…どんだけ芸能界疎いんだよ私…

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……ふーー 終わっちゃいました。あっという間でしたねえ。
2人目を産み終えて、妊娠出産不妊などのテーマに関心が深くなった自分には
タイムリーなテーマでした。

バリエーションに富んだかわいい赤ちゃんもいっぱい見られて良かった。


初回で書きましたが、これ(原作含め)で産科に理解を示して訴訟沙汰が減ったり
それにより産科医志望が増えたらいいのになあと願っているんですよね。
原作もちょうどドラマでとりあげられた9巻までしか読んでいないので
続きを読みたいな。



下町ロケットの感想は、ロケット編が終わった時に総括書きましたが
ガウディ編はどうするかな。終わってから考えます。