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でめりんのおぼえがき

ゲームと育児の話中心に色々目に留まったことなど。長文病です。 たまにお絵描きも

コウノドリ ドラマ版8話目感想 口唇口蓋裂と無脳症

その他作品 育児

昨晩のコウノドリは、口唇口蓋裂の子と、無脳症の話でした。
原作では無脳症が2巻、口唇口蓋裂の話が6巻に入っています。
これまで私は2巻だけ読み損ねていたのですが、
今週頭にようやく2巻にありつけて、ドラマの予習するのに間に合いました。

ドラマ版では無脳症エピソードの妊婦さんは
口唇口蓋裂の子の妊婦さんと同時に居合わせさせるためなのか
すでに2人目の子(正常)の妊娠状態になっており、無脳症の件は過去回想扱いにされていました。

今回、2パターンの障碍エピソードを一緒に取り上げていたのは
その悩み方の違いを対比させるための意図的な構成なのかなと思います。

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無脳症口唇口蓋裂も、予告を観てまず思ったのは
その状態のどこまでをテレビ画面に映すのか?ということだったんですが
まず無脳症の写真をネットで画像検索し、その後に原作の2巻を読んだところ
当該の赤ちゃんは上頭部をタオルで隠されておりました。それを見て
あ、こりゃTVだともっと駄目だなと…。結果原作と同じタオル掛けでした。
(それ以前に明らかに人形だったし)
ただ、無脳症であることを告知する回想シーンでは
渡されたパンフレットにシンプルなイラスト図解が載っておりました。
これだけで大体どういう形なのかは察することができます。

対して口唇口蓋裂は原作に妊婦さんがスマホで画像検索するシーンがあり
そこにはっきり検索結果の画像一覧が表示され「なにこれ……」となる所が描かれていました。
それもTVだと隠すかな?と思ったんですが、TVだとすでに検索はし終わった後で
旦那さんにスマホ画面を見せる一瞬だけ映ります。
(一瞬だけにしている所、「なにこれ……」とは言わない所が配慮なのか?)
無脳症と同じくパンフレットでのイラスト図解はじっくり見せてくれてましたし
意外と写真そのものも映った。

無脳症は画的な衝撃も強いのでこのぐらい伏せていいと思うけど
口唇口蓋裂は、元々みんな上顎が割れている状態からスタートし、
そこから組織がぴったり真ん中に向かって作られ、寸分違わず合わさっていくかどうか…
という話なので、そこが僅かに足りないとかずれるとかいうのは
遺伝関係なく誰にでも起こり得る話なんだそうです。
骨格なのか環境なのか、東洋人とくに日本人に一番発生率の高い障碍なんだそうですよ。
決して他人事ではないし、医師から見てありふれた事例であるなら
今回の妊婦さんのようにうろたえないためにも多少画像を堂々と見せてでも
積極的に知ってもらって良いのかもしれませんね。

私もたまたま知人の子が口唇口蓋裂だった話を聞いたことにより事前に色々調べ、
少なくとも妊娠継続を悩むレベルの重篤な障碍ではないことがわかりました。

むしろこの口唇口蓋裂には「病気」という表現も似つかわしくないように思います。
強いて言えば目の大きさだとか鼻の高さだとかと同じ、形状からなる容貌の問題であると。
だからこそ、後からある程度手術でカバーできるにしても
最初の形状のインパクトに将来的な不安を抱くことはおかしくないし
他の障碍も併発する赤ちゃんもたまにいるので
当事者がとても重く受け止めてしまうのは仕方ありません。初耳なら尚更。

なのに、無脳症と一緒に取り上げられてしまったがゆえにその重さを比較され
「生死に関わる重篤な障碍でもないのに四宮を担当から降ろしてまで騒いでいる人」
みたいな印象を植え付けられやしないか、これ…?と心配になりました。
しかし小松さんもまとめたとおり、
本人にとっては何だって重大。障碍の重い軽い関係なく
何かが見つかるか見つからないかが0か100になるというのが今回のテーマなんだとも思います。


しかしつくづく、四宮先生の冷淡さは、ちょっとつぼみちゃんという過去があるから、では
擁護しきれないですわ……
以前やってたような、煙草を吸う妊婦に嫌われてでも厳しく注意する、というのは
わかるんですよ。前にやんわり注意程度にしてたらつぼみちゃんの件が起こったので。

でもとくに悪しき習慣を持っているわけでもない妊婦が初耳の障碍に戸惑っている時に、
自分の知識基準で大したことじゃないと最低限以下の説明で済ませて
後は取り付くしまもなし、ではそりゃ患者の不安を増幅させるだけです。
医師は何百何千人と診てきているので「あーはい、こういうパターンね」とわかる訳ですが
患者にとってはその時その時が初めてですからね。
つい慣れた説明で済ませてしまう医師は実際少なくないとは思うんですが、四宮はいきすぎ。
妊婦の精神状態というのは下手すれば肝心の胎児にも影響をおよぼしかねないので
産科においての対応の差ってあなどれないと思う。
担当がサクラに当たった患者はまじラッキーですわ。

前回も書きましたが、本当に四宮タイプの医師は黙って施術だけしてくれてた方が
ありがたい、という。
医師としてエコーで障碍を見抜く腕は必要ですが、説明は隣の助産師さんが、そしてそのまま
患者に寄り添った説明をじっくりしてくれるカウンセラーに回すのが最適なんだろうなあ。
(混んだ病院の診察室であまり長い時間をかけられないのは一理ありますしね)

まあそんなわけなんで、後でNICUの白川が、産科医同士の会話のとき
もっと重い障碍はあるのにあの人は大したことない障碍でわーわーうるさいと愚痴をこぼした時
四宮に足を踏んづけられたり、そのまま皆から責められたりしてる描写に
すごく違和感を感じたんですよね。
こんなん患者のいない場所の愚痴だし、少なくとも患者に直接
大したことじゃない空気を出してた四宮は白川の足を踏む筋合い無くねえ?と。
そんなん四宮なりの愛のムチとかいわれてもサクラさん……わかんねえよ…


さて、口唇口蓋裂となると、生まれたてを見せるにしても
一段階治してから見せるにしても両親への説明が必要になるので
妊婦さん側の実家の場面になりました。

ここもねー 父親の「仕方ねえじゃねえか」という言葉のアヤにだけ反応して、
「仕方ないってなに!?」と怒涛のように責め立ててますけど。
でもこれ、産まないほうが良いのでは…と迷いを見せたのは
どっちかといえば母親の方ですよね??
父親の方は最初から、消極的賛成とはいえ産む方向で考えていますよ。
なんで父親の方が言葉尻とらえられて責められてんの??と違和感たっぷりでした。

ばあちゃんは癒し。

最後の父親が婿にした、娘をよろしくお願いしますという土下座は何だろう。
やっぱり障碍は母体(自分の娘)が原因だと考えている故の土下座なの?と思いましたが
旦那は「障碍があるとわかると逃げる旦那もいるから」と言いました。あー…
って逃げ出すレベルのことなのかな。これで逃げ出すとしたらよほどの不勉強だと思う。
まあ男性は不妊治療の話になってもロマンに拘って嫌がる人が多いというし
イレギュラーな事態への耐性がすごく低い人もいるのかもしれない。

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無脳症の方ですが、いわゆる最初から脳死状態ということだと思います。
それでも生き続けられる胎内すごいな。
さすがに脳ばかりは、口唇口蓋裂の上顎の骨や歯のように代替の素材が利くものでは無いので
諦めないでとかそういう問題ではなく……医学の限界を感じますね。
胎動を感じるとものすごく「早めに出す」事に抵抗があるとは思いますが
母体のためにも小さいうちに一刻も早く決断する方がいいのでしょう…
待っていても辛さはどんどん増すだけで逆効果になるから…。

旦那さんはとくに、まだ見ぬ子供よりも母体である奥さんの命最優先だと、
諦めてくれと速攻で言っていましたが
原作だと奥さんが自分の口から諦めると言うまで口をつぐむ、少々ずるい男だったのですよ。
だから、サクラに相談した末やっとの思いで諦めてくれと奥さんに告げて、
陣痛促進剤で子供を出した時、自ら死刑宣告したその子供の手を握り
「ごめんなぁ……」と大泣きするあのシーンがとても胸にくるのですが
ドラマでははしょってましたね。そこ大事でしょ!!はしょるなよ。

死産証明書を書く時のサクラの「こんなもの…書きたくないよな」
入れて欲しかったなあ。

こんなにはっきりと絶望的な障碍(というより確実な死が待っている)でありながら
4ヶ月以上は経過しないと診断が下せないというのは厳しいですよ。
……と思ったけど4ヶ月って12週なのか。12週ならまあ…
ていうか作中の診断が遅すぎないですか?胎動を感じてからって。
わかりにくいパターンだったのかなあ。
調べると、遅いパターンだと6,7ヶ月になってからわかるとか。うーんつらい。

無脳症の発生率は口唇口蓋裂が500分の1に対して、2000分の1のようです。
さきほど口唇口蓋裂はありふれてる風に書きましたが、こちらもそんなレアでもない。
むしろ重篤な障碍のわりに多くないですか…?
原因は、よく妊娠を意識するときに話題になる「葉酸」の不足だそうです。
葉酸って、妊娠がわかってから慌てて飲んでも意味がなくて
その前から摂っていないといけないというのが難しいですよね。
妊娠する時期なんて狙えないし。
またこれも、葉酸を摂っていれば絶対ならない、摂っていなければ絶対なると
断言できるものではないというのが。(実際私は葉酸を意識してなかったですし)
葉酸に限らず妊娠前後の行動で「なにか」の確率が多少動かされたかどうかなんてわからなくて
当事者にしてみれば、自分の身に起こった結果が全て、な博打の世界なんですよね。

コウノドリを観た人が大体抱く感想だと思うんですけど、
本当に何の問題もなく生まれてくるっていうのは奇跡的な確率の積み重ねなんだなと。

 

死産も中絶もそうなんですけど、陣痛って元気な新生児に会うためであっても
人生で1,2を争う痛み苦しみなのに、駄目だとわかっている子を出すために
あれと同じ苦しみを味わうのはやりきれないですね。
帝王切開じゃ駄目なのかと思うけど、後々の妊娠し直しのことを考えれば
陣痛で出した方が傷は残らないので、今は我慢するしか…ないんだろうなあ。

 

ところで、この後彼女は無事に無脳症ではない、ふつうに生きられる第二子を
出産するわけですが
女の子でしたね。原作では男の子なんですよ。
ドラマ版で違う性別にしたのは、
「この子はこの子であり、ツバサ(無脳症児)の代わりではない」という点を
強調したかったのかな?と思いました。

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今日は娘の幼稚園の学芸会があったので、その時に
助産師をやっているというママ友に聞いてみたんですよね、
やっぱり仕事柄コウノドリは観ているのか?と。 観てましたw
なので、昨日観てから疑問に思っていた、口唇口蓋裂の処置で足りない上顎の骨は
どこから持ってくるのかとか歯はどうするのかとか色々聞けました。
やはり普通によくある事のようです。

もっと色々産科関係のお話聞いてみたいけど、ゆっくり子供同士を遊ばせて話す暇なんて
とれないほど忙しそうだし、あんまりなんでもかんでも質問ばかりするのは
仕事のスキルに無報酬であやかるようで申し訳なくなるな。
私が絵をホイホイ頼まれるみたいなもんだろうきっと。

私が臨月の時の行事時には、もしそこで何かあったら取り上げてあげると
言ってくれてたけど、働いている産院は別のところでした。

そこで友達や親族が産科関係の人はどうしてるんだろうな、とふと思いました。
知人だから安心して任せられるのか、だからこそ見られたくない、なのか。
もし同じ病院だったなら、産後の色々は質問しやすそうだけど
取り上げてもらうとなると、赤子だけじゃなくて色々排泄かましたりもするわけでorz
私は、それを知人に見られるのはやっぱり恥ずかしいなあ…w
内診もそうですが恥部を晒すのは一期一会の赤の他人だからできるってとこあります。