でめりんのおぼえがき

ゲームと育児の話中心に色々目に留まったことなど。長文病です。 たまにお絵描きも

Kindleで初読書 透明なゆりかご

読書っていうか漫画ですけどもw
その時点でKindle版しか扱っていなかったので、
旦那に譲ったiPadを使わせてもらって購入。
コウノドリという漫画を調べるためAmazonレビューを見て回った時にでも
リストに載ってて知ったのかな、「透明なゆりかご」という漫画です。

Kindleは実体が無い、古本屋に売れない、人に貸せない、と敬遠してたんですよ。
ゲームのダウンロード版を敬遠している理由とまあ似てます。
でも今回は、Kindle版しかないんじゃ仕方ない、という諦めで購入しちゃいました。

電子書籍なんて、iPad使い始めでまだKindleが存在していなかった頃に
アプリ単体で出ていた高田純次の「適当日記」以来ですよ。

 

4063409570 透明なゆりかご(1) (KC KISS)
沖田 ×華
講談社 2015-05-13

by G-Tools

一言で言うと、えぐくて泣けます。

コウノドリ産婦人科で色々なケースの出産を扱う漫画ですが
(結局GEOで何冊か借りられる分だけ読んだ)悲惨なケースも少なからず
取り上げているところが話題になったと思います。
「透明なゆりかご」の方はそれをもっときつくしたもので
正直ほぼ悲惨なケースしか無いと言っていい。
表紙の絵だけだととてもシロウト臭い(エッセイ漫画だと欲目を差し引いても)
絵柄の時点で購入意欲がそがれそうで、それでもレビューで高得点を
取っているという事はよほど内容が良いんだろうとは思っていましたが、
とても淡々とした絵が却って侘しさを効果的に演出してるんですよね。

いきなり人工中絶で掻き出された胎児の仕分け作業から始まるんですが
火葬場に送るべくフィルムケースの様な容器に仕分けられた胎児に
歌を歌ってあげたり外を見せてあげたり。
(タイトルの透明なゆりかごというのはおそらくこの胎児を入れるケース)
出だしからうるっときましたが、
生まれても残念な結果になったり、赤子は自分が育ててやりたいって位可愛いのに
しょうもない親のもとに返さないといけないとか…
全体的に陰鬱なんですが、ただ憤る…のとはちょっと違ってて
それぞれの赤ちゃんの可愛さが切なくて、全体的に泣きました。

 

一番ぼろぼろ泣いたのは、添い乳からの窒息死をしていく赤ちゃんの描写です。
あくまで作者の想像図でしかないのですが
ここであのシンプルな絵柄が効いてくるんです。

泣いて泣いて、涙が頬に残ってる状態でようやく乳を口に含み、
一生懸命顔を赤らめながら満足そうに飲んでるその表情のまま
頬の赤みが消えていくんですよ。んで優しげなエフェクトに包まれたまま…
(そこの画像だけでもお見せしたい気分ですがそれは著作権的にやめておきます)

この赤ちゃんの実際の境遇は悲惨なもので、現実ではおそらくこんな添い乳すら
されずに死んでいった可能性の方が高いので尚更哀しい夢のようで。
あーやべ、文章かいてるだけでまた涙が……

 

コウノドリも関心が高いテーマで面白かったのですが、
こっちはそれ以上のヒットでしたね。ページが少ない分中身が濃い。
どちらの本でも、妊娠出産の不幸なケースを知っておきたい人には
強くおススメします。自分が普通に出産できたという人でも、読むと
自分の幸運さを再認識して赤ちゃんを抱っこしてあげたくなること請け合いです。
もっと言えば、中学高校の図書室に置いてあっても良いのではないですか。
中絶されたり望まれず生まれてきた赤ちゃんたちがどうなるのか読めば、
女子も男子も、少なくとも自衛しようという気持ちは働くのではないかと。
事実とそれを取り巻く各々の感情を描いているだけで、説教くさくもないですしね。

2巻が来月に出るようなので、そちらはちゃんと本で買い、1巻も
再入荷し次第本で買いなおそうかと思っています。周りにも薦めたいからです。
ただ、きついといえばきついので、どうしましょうね…
幼稚園のママ友とかにエッセイ本よく貸しますけど、こういうのどうなのかなあ。
実は誰か、家族計画のために中絶してた人とか混じってたりすると地雷だし
不幸漫画見せて幸せな家庭にケチつけてるように思われたりとか…考えすぎか。
西原理恵子とか本当にあった○○な話とかのエグさに耐性ある人ならOKなのですが
読めない人は本当に読めないのかもしれない。
なんていうか、西原とかくらたまとか、底辺見てきた人の作風って似てますね。

 

しかし本当、コウノドリより泣くとは思わなかった。
エッセイ漫画、まだまだ掘り出しものがあるかなあ。